点前のいろはの「い」 手前の順序を追う前に 「清め」

お点前 お点前

お点前の順序を覚えるのってけっこう大変ですよね。

始めて間もない頃だと、アレもコレも覚えることが多すぎて「ホント意味ふめ…」とか思ったりするものです。

ですが、お点前にはある程度

根本的なルール

があります。

そのルールを覚えておくと、意外にメチャクチャな事はしないで済むようになるものです。

今回はお茶を点てるときのお点前の順番について。

特に清めるという所作についてです。

※私は裏千家の茶道をしているので、お点前に関しては基本的に裏千家茶道についてです。

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お点前の順番は基本的に一緒

薄茶のお点前から、奥伝のお点前まで、やっていることは実はシンプルです。

  1. 使用する道具を清める
  2. お茶を点てる
  3. 使った道具を再度清めて片付ける
  4. 拝見を請われたものを出す

お茶を点てて出す「お点前」というのはこの4つをすることに終始します。

お茶を点ててだすだけでは無く、再び清めたり拝見に出したりというところもあるので、細かく考えると混乱してしまいますね。

でもよく見るとシンプルに4つの事をしているだけ、と考えることもできます。

それでは、道具を清めるという事について少し見ていきます。

道具を清める

道具を清める順序はいつも同じです。

織豊期と違って、”名品を出す時には順番が変わったり”する、なんてことはありません。

今の時代の順番は

  1. 薄茶器か茶入(お茶の入ってるもの)
  2. 茶杓
  3. 茶碗と茶筅

基本はこの3つだけです。

裏千家の門人が習う事の出来る一番上のお点前

真之行台子 から

入門してすぐに習うであろう

運びの薄茶 まで

上に挙げた順番は変わることがありません。

細かく見れば、「配置が変わっていて覚えづらい。。。」とかはあるにしても、やる事は

茶入清めて、茶杓清めて、茶碗を清めながら茶筅とおしして、お茶を点てて、出す

これだけです。

それを「一番シンプルにしたら、運びの薄茶になったよ

ってことですので、「運びの薄茶」いわゆる「平点前」は、エッセンスだけを抽出した、

もっともミニマルかつ前衛的なお点前と言えそうです。

茶入(薄茶器)を清める

棗を清める

お点前でやるべきことは、とにかくまずはお茶の入っている器を清めること。

当然、その前には襖を開けて、歩いてきて、すわって、建水をおいて。。とか、そんな細かい事はありますけど。

そんな細かい話をしているわけではなく、もっと大事なポイントは何かということですね。

お点前において、お茶が入っている器を清めない点前はないわけです。

しかも

清めるのは何をおいても「お茶の入った器」

このへんにお点前というものが何を重視しているのかが、何となく見えるところであります。

お点前でゼッタイ1番先に清めるべきなのはお茶が入っているもの」

これは覚えておいて損はないです。

そして、「清め方」や「帛紗の捌き方」はお点前によって違ってきます。

茶杓を清める

帛紗捌き

茶杓を清めるのは”お茶の入れ物を清めた後”に行います。

少なくとも、一般的に稽古するお点前で茶杓を茶入よりも先に清めることはありません。

茶碗を清めた後に茶杓なんてこともありません。

茶杓清めるのは茶入と茶碗の間です

やはりこれも、お点前によって「茶杓の清め方」や「清める前の帛紗の捌き方」という細かい部分は違ってきます。

茶杓を清めないお点前は無いですので、そのことからも茶杓を清めるというのはとても大事な行為だという事が解ります。

茶碗を清める&茶筅とおし

茶碗を清めるのは”茶杓を清めた後”になります。

茶碗を清めるのと同時に茶筅を湯にとおすことが行われます。

これを裏千家では「茶筅とおし」と言ったりしますが、他の流派ではとおしではなく「とおじ」とか言ったり、他の言い方もすることがあるようです。

お茶の点前はもともと天目を使用しておりましたので、茶碗の扱いを学んだら天目の扱いも学ぶ事が大事です。

とはいえ、天目の出てくるお点前を知るには許状が必要になってきますので、学べるのはしばらく経った後になります。

それはともかく、大事なのは

  • 茶碗(天目)を清めるのは茶杓の後
  • 茶筅とおしと同時進行に行われる

という事です。

天目であろうと茶碗であろうとそれは変わらないので、お点前を覚えるうえでシンプルに考えることができると思います。

清める順番のまとめ

清める順番はシンプルです。

  • 茶入(薄茶器)を清める
  • 茶杓を清める
  • 茶碗を清める&茶筅とおし

茶道を始めてしばらく経つと、お点前の順番も身に付き「薄茶ぐらい余裕でできる」よう思えるかもしれません。

しかし、稽古がすすむにつれて唐物を扱う点前天目を扱う点前盆が付随している点前盆と台子と天目を一緒に使う点前などなど…

たくさん出てきて

「この次はいったい何をするんだっけ?」

と思う場面が出てきます。

そういう時に役に立つのは、今回書いたようなシンプルで根本的なルールです。

いくら台子を使おうが、小間でお点前しようが、茶碗が増えようが、茶器が増えようが

清める順番の根本的な部分は同じなのだということを知っておくと良いです。

また、清める順番以外にもさまざまな基本的ルールがあったりするので、それに気づくと

「この場面ではどうすべきなのか」

という事が見えてきたりします。

点前の整理をしよう

今回の”メインの道具を清める順番は不変”という事がわかるとにまとめやすいです。

点前を横並びにして、帛紗の捌き方を書き留めたり、茶杓の拭き方を書いておいたり。

エクセルでお点前のリスト作るとよくわかります。

エクセルとか全然お茶っぽくないですけど、便利ですよ(笑)。

ということで、今回は 点前のいろはの「い」 手前の順序を追う前に という話しでした。

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