茶道、茶の湯と言えば大徳寺なのはナゼなのか

三門お茶の基礎知識

茶道・茶の湯と言えば、何かというと大徳寺関係のお坊さんの軸や茶杓などが出てくるのは不思議ですね。

茶道にはたくさんの流派がありますが、大徳寺のお坊さんの掛物を掛けたりすることがとても多いです。

茶道と大徳寺にはいったいどんな関係があるんでしょうか。

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珠光 わび茶の元祖は大徳寺に参禅

茶道の歴史をさかのぼっていくと初期の頃には珠光という人が出てきます。

珠光は「しゅこう」とも「じゅこう」とも言われ、姓は”村田”と言われたりします。

この「珠光」という人はわび茶の開山・創始者だと言われている人物です。

もちろん茶の湯というものは珠光以前にも存在していますが、わび茶といわれるものではありませんでした。

「わび茶って何?」っていうことですが、簡単に言うと将軍のような超大金持ちでなくてもできる茶の湯の一形態です。

金銀財宝ザックザク持っている人が、贅沢な舶来品、名物道具をたくさん飾って宴会しつつ、お茶も飲みつつ、お客さんをもてなしていたという形態とは違い、

「自慢とか執着から離れた、心のありようを重視した茶の湯をやるぜ!」っていうことです。

珠光がわび茶を始めたことによって、お茶では精神性というものが重視されるようになっていきました。

その珠光がお坊さんの所で禅の勉強をした(参禅)そうですが、それが皆さんご存知の一休さん(一休宗純)の所だと言われています。

修行の証として一休から、圜悟克勤の墨蹟をもらったという伝承は有名です。

一休は大徳寺のお坊さんですので、わび茶の開祖である珠光は大徳寺と深い繋がりがあるといわれます。

武野紹鴎 珠光の継承者も大徳寺に参禅

珠光だけなら、大徳寺と現在に至るまでの深い関係にはきっとならないと思いますが、その後の茶の湯のパイオニアたちも大徳寺と関係があります。

珠光の没後、茶の湯で非常に有名な人に武野紹鴎(たけのじょうおう)という人がいます。

紹鴎は堺の商人でかなりのお金持ちで名物を多数所持していたそうですが、珠光の系統のお茶をしていたと言われます。

過去には珠光の弟子だったなんて話もありました。

さて、紹鴎は本願寺門徒だったそうですが、禅宗の方に参禅もしました。

参禅したのは大徳寺の古嶽宗亘、南宗寺の大林宗套

大林は大徳寺の90世住持の後に、三好長慶の招きにより南宗寺の開山になりました。

古嶽宗亘からは紹鴎という名前をもらい、大林からは一閑という名前をもらっています。

ということで、武野紹鴎も大徳寺に関係が深いです。

千利休 天下一の宗匠は大徳寺に関係深い

その後の世代で一番有名な茶人といえば千利休ですが、利休も堺の南宗寺、京都の大徳寺に参禅しています。

利休の参禅の師と言われるのは、大林 宗套笑嶺宗訢春屋宗園古渓宗陳。みんな大徳寺のお坊さんです。

利休は切腹の原因の発端となったと言われる、大徳寺の三門の二階部分を寄進するなどしています。

大徳寺の三門に利休の像が置いてあり、豊臣秀吉が怒って云々。。というのはとても有名なエピソードですね。

大徳寺聚光院に利休の墓があり、三千家持ち回りで毎月法要を行っています。

織部、遠州、利休七哲も大徳寺に関係がある

高桐院

利休の後に天下一宗匠と呼ばれる古田織部小堀遠州も大徳寺に参禅しています。

古田織部は春屋宗園古渓宗陳に参禅。三玄院にお墓があります。

小堀遠州は江月 宗玩を開祖として大徳寺に孤篷庵を建立しています。

利休七哲の細川三斎は高桐院を、蒲生氏郷は昌林院を建立しています。

さらに、片桐石州は春屋宗園の法嗣の玉室宗珀に参禅、大徳寺山内に高林庵を建立。奈良の慈光院は、開山が玉舟宗璠で大徳寺派のお寺です。

こうして見ていくと各世代の有名な茶の湯のリーダー達は大徳寺に参禅しています

つまり、茶の湯・茶道をする人間は大徳寺の檀家で、大徳寺僧が師ということが多いのです。

ですので、その子孫の各流派の宗匠たちも大徳寺と深い関りがあるということです。

とはいえ大徳寺は塔頭がたくさんあって大きなお寺ですし、そこにいるお坊さんが皆さん茶の湯をするわけでは無いようです。

大徳寺はお坊さんが修行する道場があり、観光客向けに熱心にやっている感じはほとんどありませんが、月釜などの茶会が開かれていたりするので行ってみると興味深いと思います。

普段は非公開の塔頭の中の茶室に入ることのできることもありますからね。

ぜひ機会を見つけて大徳寺で行われている茶会に参加してみてください。

非公開の文化財の茶室で歴史を感じながら頂く一服は、また格別だと思います。

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