茶席の和菓子について 薯蕷(じょうよ)まんじゅうの罠?!と種類

お茶に親しむ

茶席の菓子で薯蕷(じょうよ)饅頭が出てきた時にどうやって食べるのか迷った事はないでしょうか。
食べ方を知っておくと茶席での失敗が防げると思います。

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薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)の食べ方

出典:とらや

薯蕷とは山の芋、つくね芋、長芋のことを指します。

ネバネバしたあれですね。

薯蕷饅頭は上用饅頭(こちらのほうが一般的になりつつあるようですが、本来違う物の様です)とも書き、薯蕷を米粉や小麦粉に混ぜて使い餡を包んで蒸して作ります。

たいていは饅頭というのを略して「今日は薯蕷のお菓子ですね」なんて言ったりします。

薯蕷は蒸すとシットリ、ふわっと仕上がり、真っ白な生地になるので見た目も食感もとても上品な感じになります。

私はあのモチっとした感じが好きなので、これがお菓子で出てくると嬉しいですが、上手い菓子屋でないとベターっとしたようなボソボソっとしたような食感になってしまって、作り手の腕が問われるお菓子ですね。

さて、そんな薯蕷饅頭ですが、菓子切で切って食べようとするとワナにはまります(笑)。

薯蕷饅頭は手で割って食べるた方が失敗しない

薯蕷饅頭を菓子切で切って食べようとしている方を茶席でよく見かけます。

ですが、あれはけっこう危険ですよ。ポロッと懐紙の上から落としてしまう事あるので。

菓子切で切ってはいけないわけでは無いですが、手で割って食べたほうが食べやすく、転がして畳に落とすリスクも低いと思います。

菓子切で切るには弾力があって切りにくく、かなり強い力で切らなくてはいけない為、勢い余って懐紙の上からコロン、ポトッと落としてしまう方もいらっしゃいます。

おむすびころりんみたいに後で良い事あると良いんですけど。。。無いですね。

薯蕷饅頭を落とすのは、過去に私が見ただけでも一度や二度では無いですので、きっと多くの方が薯蕷を落としてしまっていると思います。

そんな危険を避けるためにも菓子切は使わず手で割ってから食べる方法があるということを覚えておきましょう。

「手で割って食べても良いの?」

って思うかもしれませんが、大丈夫です。

懐紙の上に乗せたら懐紙は小指と薬指にでもはさんで、三分の一程度の大きさに左右にパカッと割って食べてると良いかと思います。

お菓子を手で掴んでしまって大丈夫かなと感じる方もいると思いますが、是非周りの方の食べ方をご覧になってみてください。

菓子器から取るときは黒文字を使用して、懐紙に乗せた後に手で割ってから食べている方も多いと思います。

この菓子を食べたことが無いと菓子切でどうしても切らなきゃと思ってしまいますね。

私も菓子切で切ろうとしたことがありますので良く解ります。ついでに落としたこともあります。落としたのは薯蕷だけじゃないですが。。。

薯蕷饅頭が美味しい菓子屋は腕が良い

このお菓子は冷凍保存がきくようで冷凍したものがよくありますが、やはりできたては味わいが違います。
また、お菓子屋さんによっても皮になる部分の感じが全然違いますので、どこのお菓子屋さんの物が美味しいか食べ比べてみると面白いと思います。

薯蕷饅頭は作るのが難しいので、菓子屋の腕がわかるお菓子だと言われていたりします。

ちなみに主菓子で真の格にあたるのは薯蕷饅頭だと聞いたことがあります。
お菓子にも格があるんですね。

自分の国の文化なのにホントに知らないことがたくさんあるものです。

よく考えると、暴れん坊将軍とかの時代劇で上様が座っている横に、高坏の上に薯蕷饅頭がいくつも積み上げられて置いてあるのを見たような気がします。

なんとなく格の高さを感じさせます。

薯蕷まんじゅうの種類

いくつか定番の薯蕷饅頭があるので、覚えておくと良いかもしれません。

  • 紅白饅頭
  • 織部薯蕷
  • 蕎麦薯蕷
  • 笑顔饅頭(えくぼ饅頭)
  • 光琳菊
  • 木の芽薯蕷
  • 焼き印を入れた薯蕷饅頭

紅白饅頭

出典:とらや

結婚式の引き出物の定番なので、見たことのある人も多いでしょう。

紅と白のセットになっている薯蕷饅頭です。

織部薯蕷

出典:とらや

白い薯蕷饅頭に緑色をつけた饅頭です。

上の画像は焼き目も入ってますが、入ってなくても緑色が入っていればだいたい織部薯蕷です。

”織部”といえば緑色のことですが、そこから来ている名前ですね。

蕎麦薯蕷

上用粉にそば粉をいれてあるので、茶色っぽい色をしています。

12月によく出てくる薯蕷まんじゅうですね。

笑顔饅頭

出典:とらや

笑顔以外にも「えくぼ」や「おちょぼ」なんて言われたりもします。

白い薯蕷饅頭の上に赤くて丸い(もしくは十字の)文様がある物を言います。

おめでたい意匠で、正月によく使われることが多いです。

光琳菊

上部をへこませて、黄色などの点を置いたものが光琳菊の意匠の薯蕷です。

絵で書くと丸に点だけのシンプルな文様で、光琳のデザインの偉大さを感じます。

菊以外にも、光琳文様はお茶の世界でいろんな所で出てくるので、覚えておくと便利です。

木の芽薯蕷

上に山椒の木の芽が乗っている薯蕷です。

白に緑が生える、シンプルですが非常に洗練されたデザイン。

焼き印を入れた薯蕷饅頭

薯蕷饅頭は何もしないと真っ白なので、焼き印を入れたりすることも多いです。

上のインスタグラムの動画は栗の絵を焼き印で押してますね。

薯蕷まんじゅうのまとめ

  • 薯蕷まんじゅうは手で割って食べる
  • 薯蕷まんじゅうの美味しい菓子屋は腕が良いはず!
  • 薯蕷まんじゅうの定番を覚える

ちなみに私の好みでいえば、とらやさんの薯蕷はやっぱり安定して美味しいと思います。とらやさん大好きです。なかなか買えないけど。

それから、京都で食べた鶴屋吉信さんの薯蕷も美味しかったです。

ということで、薯蕷まんじゅうについて書きました。

茶席で食べる時には手で割って食べることを思い出してみてください。

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