お茶を始めよう!と思ったら茶道教室へ習いに行くのが良いと思いますが、気を付けておきたい点もあります。
それは、見学時に悪い印象を与えないようにすること。
教室に入る前から悪い印象だと、お断りされてしまう事にもなりかねませんので。
茶道教室の見学で失礼に思われないように
茶道は伝統文化ですので、古くからのしきたりもありますが、一般的な常識があれば悪印象を与えることはほとんど無いと思います。
茶道は未経験、ということでしたら先生だって
「未経験者は色々と知らないこともあるだろう」
と、解っていますし、お茶の世界での常識を未経験者に振りかざすような人はほとんどいない筈です。
それでは、ここで私が聞いた例の中から、
こうすると悪印象になってしまう事がある
という例を紹介していきたいと思います。
無理やり見学に押し掛ける
フィットネスクラブなどでは、施設見学など無料で、いつでも受付けてくれるところはあるかもしれません。
が、伝統文化の稽古場(教室)というとなかなかそういうわけにいかないと思います。
そもそも見学は受付けていないというようなところもあります。
もしも見学をしたいのであれば、その教室の先生に連絡を取って見学をさせてもらえるのかの確認をした方が良いでしょう。
ましてや稽古しているようだからといって、
突然、飛び込みで教室に行って「見学をさせてほしい」などと言うのはやめたほうが良いです。
当日ではなく、少なくとも前日までには約束をしましょう。 当然ですが、前日の夜中とかはダメです。
「事前に見学の約束くらいできないようでは、茶道を習うのはキビシイだろうなぁ」
と、その先生に見られてしまいます。
見学は無料とは限らない
見学のお願いをするときには、見学料がかかるのかどうかの確認をしましょう。
「見学料が掛かるのであれば、見学はしたくない」という人は見学無料とわかっているところだけにしておいた方が良いと思います。
お茶の先生でしたら、お呈茶せずに見学者を帰らせる人はあまりいないと思います。
お茶とお菓子だってそれなりの値段はしますからね。ダダじゃないのです。
茶道というのは、その辺でよく売ってるお茶とお菓子を出すわけじゃないんです。
で、お茶とお菓子を頂いたので、後から
「お水屋料をお支払いしましょうか?」
などと言うものではありません。こういうのは気の利かない人のやり方です。
それなら言われなくても、最初から包んでいくのが本当のところです。
ですが、いくら包んだら良いのか難しいところですので、見学料はいくら包めば良いか聞いてしまうのが良いかと思います。
ポイントとしては、見学後に聞くのではなくて、先に聞く事です。
見学のアポを取り付ける時に聞いてしまうのが良いでしょう。
何が重要なのかというと
事前に先生にお伺いを立てるという点が重要なのです。
お茶に限らず「先生の仰せのままにいたします」というスタンス(ポーズだとしても)は師匠について稽古する場合には必要なことです。
見学料や御礼は先生のところに着いたら、まず先にお渡しする方が良いです。
見学が終わった後に渡すのは、気が利いたやり方だとは言えないと思います。
見学が当然できるものと思い込んでいる
お弟子さんが沢山いるところや、昔からやっているお茶の先生のところは、
「どうしても入門したい人しか受け入れません」
というところもあります。
「入門希望者に先生が選んでもらうような形になるのはおかしい、入門者を選ぶのも入門の許可を出すのも先生の側のはずだ」
というわけです。
ということで、見学というものはそもそも受付けていないという教室もありますので、注意してください。
現代的な感覚でいうと「随分偉そうな言い分だな」と感じるかもしれませんが、有名な偉い先生になると、やはりそれが普通です。
昔ながらのやり方でやっている稽古場は、こういった考え方のところもあります。
という事で、ヘタに
「見学したいです」
と先生に伝えるのは失礼に受け取られることもありますので、覚えておいた方が良いと思います。
案内されていないところを動き回るのは失礼
人様の家に行ったら、勝手に色んな部屋に行ったり、冷蔵庫開けたりとかしないですよね。
ですが、意外とこれと似たような事をやる人がいるようです。
案内されていない部屋の襖をあけたり、押入れを開けたりするようです。
そういう方はきっと観光地にでも来ているような気分なのでしょう。
友達の家ではないし、マンションの内覧会でもなく、観光地でもない、という事をどうか思い出しましょう。
あなたの行動は先生にみられていますよ?
勝手に水屋(台所のようなところ)にも入ったりしない方が良いでしょう。
「お呈茶の時に出された茶碗を自分で洗います!台所どこですか?」
みたいな余計なこともしない方が良いです。
お稽古を立って見るのは失礼
茶道というのは基本的に正座でお稽古をするんですが、稽古を見学するという事は正座という事になります。
慣れていないと正座はきついですので、無理だなと思ったら邪魔にならないように「失礼します」と言って足少しのばすと良いと思いますが、座敷に於いてずっと立ったまま稽古を見る事はやめた方が良いです。
また、何か話す機会があったら、相手が正座している状態の時に自分だけ立ったまま話したりするのはNGです。
相手を見下ろしながら話すというのはよくありません。
入門する気はないけど、単に見てみたかった
「お茶のお点前というのを一度実際に見てみたかったので見学に来てみました」
というような人がいます。
コレよく聞く話ですが、基本的にこういったかたは茶道教室の見学では無く、
市民茶会的なものに行きましょう。
市民茶会などでもお点前が見られると思います。誰でも行けるような茶会も調べればあります。
稽古の見学は、入門を検討している人の為の物
という認識をしておいた方が良いと思います。先生も慈善事業しているわけじゃありません。
見学時の服装はラフすぎると失礼
見学時にはデニム素材の服だったり、ミニスカートだったり、サンダルに裸足などのラフな格好はNGです。
あまりにラフな格好は、相手に「侮辱されているのか?」と受け取られかねません。
特に、夏だからといっても裸足は最悪だと個人的に思います。
裸足というのは想像以上に足が汚れていますし、足の脂などが板間に付いたりすればコトです。
だれでも、自分の教室を汚されたらイヤですよね?
白じゃなくても良いので、靴下くらいは履いていきましょう。
とまぁこんな感じで、失礼の無いように見学できることを祈ります。
お茶だけの常識というものはあんまりないと思いますので、
「ぇえっ?!そうなの!?」
みたいなものは無いのでは。。と、思いますがいかがでしたでしょうか。
見学に行くという事は、そこの先生からもあなたがどういう人物なのか、見学者自身も見られているという事を忘れないようにしましょう。
せっかく見学をするのであれば、もちろん先生のことはよーく見ておいたほうが良いですね。
茶道教室の見学で好印象を狙うには
入門したいところがあって好印象を狙うのであれば、手土産を持っていくのが良いと思います。
手土産というのはよくある普通の方法なのですが、実際できる人はほぼいません。
つまり、印象を良くするのは決してお茶だけの特別な方法とかでは無いわけです。
営業職の方だと手土産を持参するなんてのは自然にできますよね。
さて、手土産をお渡しするときには
- 見学をさせていただけるお礼
- 自分の自己紹介を簡単にする
自分自身はどういった人物なのか言えるようにしておくのが良いと思います。
あくまで簡単にですけど。
先生もお忙しいと思いますので。
どうしてそんなことを話す用意をしておくかと言うと、
どこの誰ともわからない人に見学されるよりも、なんとなくどういう人かわかっている方が、印象が良いものだからです。
大抵の先生は稽古場は自宅だったりするので、見学する人は
「今から先生のご自宅に訪問するのだ」
という意識を持っておいたら良いと思います。
誰だって、どこの馬の骨(失礼)かわからないような人を家に上げるのは、なんだかイヤですからね。
ということで、今回は 「茶道教室の見学 失礼の無いようにしたい 失敗例も」という話しでした。
どうか良い先生が見つかりますように。
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