「椿」茶席でよく出る品種が欲しい お茶で定番の炉の茶花 

椿 茶花
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炉の時期の茶花といえば、なんといっても椿ですよね。

この時期の茶席で一番使用頻度の高い茶花というのは「椿」なのではないかなと思います。
とはいえ炉の時期は6ヵ月もあり、晩秋から春までですので、咲く種類・品種が違っています。
自分で育てるには、どんな品種のなんていう椿を買っておけば良いのでしょうか。

椿の品種というのは一説には2,000種ほどあり、その半分ほどは市販されているようです。
「いやいや多すぎて、どれを買ったら良いかわかんなくない??」
と感じている方も多いと思います。

という事で、この記事では
お茶で使うなら、どんな品種を買っておくべきか を書いています。

「茶会で使いたいのに、家に咲いている椿が無い!ショボーン」
という事がないように、咲く時期を秋、冬、春になんとなく分けて、茶席でよく使われる椿を見ていきます。
さらに椿を育てるときに絶対に外せない注意点についても書きます。

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「秋」頃に咲く椿

晩夏や秋の早い時期くらいからチラホラ咲き始める椿です。
椿としては開花時期が早めの品種になります。

  • 初嵐
  • 西王母
  • 白玉
  • 盆白玉
  • 太神楽
  • 紅妙蓮寺
  • 白侘助

初嵐 椿

初嵐は一重咲きの中輪。秋の早い時期から咲き始める。「嵯峨」の名前もある。
お茶の先生はたいてい持ってる気が。

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西王母 椿

西王母は一重咲きの中輪。椿の中で一番初めに咲き始める印象。
花が無い時にいつも助けてくれるイイ椿です。

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白玉 椿

白玉は一重咲きの中輪。かなり早い時期から咲き始める。
炉の初めの時期に無くてはならない椿。大白玉というのもある。
お茶をしているなら一株は持っておきたい。

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盆白玉 椿

盆白玉は一重咲きの中輪。夏の終わりころから咲き始める。
「臘月」という名前も持っているので12月に使うのも向いている。

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太神楽(だいかぐら) 椿

太神楽は八重の獅子咲で大輪。斑入りで花入に一種だけで入れるのも風格あり。
江戸椿の名前もある古典品種。白太神楽もある。

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紅妙蓮寺 椿

紅妙蓮寺は一重咲きの中輪。白妙蓮寺、淡(うす)妙蓮寺という物もある。
元伯宗旦の妙蓮寺椿の逸話は有名。

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白侘助 椿

白侘助は一重咲きの小輪。猪口咲きで沢山花がつきます。
小さい侘助は開ききる直前のしべが見えているくらいで使うのが良いかもしれません。

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「冬」頃に咲く椿

年末あたりの冬の寒い時期に咲き始める品種です。

  • 関戸太郎庵
  • 参平
  • 数寄屋侘助
  • 黒侘助(永楽)
  • 藪椿

曙(あけぼの) 椿

曙椿は一重咲きの大輪。蕾が大きく広間にも映えます。
名前も新春の茶会にぴったり。

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関戸太郎庵 椿

関戸太郎庵椿は一重咲きの中輪。桃色の花弁。
茶人高田太郎庵にちなんで名づけられた太郎庵椿の系統。
関戸家は名古屋の豪商で茶道具の伝来でもよく出てくる。

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参平 椿

参平椿は一重咲きの中輪。
愛知周辺でとても人気のある椿。

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数寄屋侘助(すきやわびすけ) 椿

数寄屋侘助椿は一重咲きの小輪。初雁という名前も持っている。
淡い桃色の花弁にやや濃いピンクが入る。

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黒侘助 椿

黒侘助椿は一重咲きの中輪。非常に濃く黒っぽい赤が特徴。永楽の別名がある。
侘助という名前がついているが、侘助系にある侘芯ではなく小輪でもない。
なぜかドキッとする怪しい魅力にあふれた椿。

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藪椿

藪椿は一重咲きの中輪。野生種の椿で、多くの園芸種の元になっている。
濃い赤が非常に魅力的。

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「春」頃に咲く椿

年が明けて~暖かくなりそうな時期に咲きはじめる椿です。
まだまだ寒いですが、椿としては遅い時期に咲く品種です。

  • 加茂本阿弥
  • 太郎冠者(有楽)
  • 糊こぼし
  • 羽衣
  • 卜伴(月光)
  • 胡蝶侘助

加茂本阿弥 椿

加茂本阿弥椿は一重咲きの中輪~大輪。蕾は丸い。
開く前に”しべ”が見えやすい特徴がある。

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太郎冠者(有楽) 椿

太郎冠者椿は一重咲きの小輪。侘助系椿の基の品種といわれる。
別名は有楽。江戸時代には既にある古典品種。

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糊こぼし 椿

糊こぼし椿は一重咲きの中輪。東大寺に原木があり良弁椿の名前もある。
修二会で使われる造花の椿に糊をこぼしてしまったかのような、紅地に白の斑が入るのでこの名前がある。

羽衣 椿

羽衣椿は八重咲きの大輪。色は淡い桃色。白羽衣という真っ白な品種もある。
江戸時代には知られた古典品種。お茶では開いた大輪の椿は使わないが、開いた姿は非常に優美。

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卜伴(月光) 椿

卜伴(ぼくはん)は一重咲きの中輪。別名は月光(がっこう)。
江戸時代には知られた古典品種。茶人の名前から付けられたといわれる。
唐子咲なので、しべの部分が白と紅ではかなり印象が違う。

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胡蝶侘助 椿

胡蝶侘助椿は一重咲きの極小輪。侘助の古典品種。
大徳寺 総見院にある豊臣公御手植えといわれる胡蝶侘助は有名。

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【椿を育てるときの注意点】綺麗な椿を咲かせたい

  • 害虫
  • 肥料
  • 元気がない

椿はとても強い植物ですので、地植えをしたら放っておいても育ってくれるのですが、非常にやっかいな害虫がついたりしますので必ず対策をしておいた方が良いです。

二・三株くらいなら大丈夫でしょ?なんて油断していると、真面目な話し大変な目に遭います。

また、なぜか元気がなくなることがあったりしますので、その対策も知っておきたいところです。

椿につく害虫に注意

  • チャドクガ
  • アブラムシ
  • スギタニモンキリガ
  • チャノミドリヒメヨコバイ

あたりの害虫がきます。
けっこういろんな害虫がくるのでややこしいですが、とにかくチャドクガにだけは気を付けてください。

はい、ムチャクチャかぶれます。
とはいえ、チャドクガなどのケムシ類に効く農薬やスプレーは沢山売られていますのでお手軽に対処できます。
初夏~炉の時期に入るくらいまでは気を付けておきましょう。

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肥料

肥料としては油粕などの有機肥料をあげておけばほとんど問題ないと思います。
鉢植えで育てる方はしっかり花の後と秋の施肥をしてあげたいところです。

椿の元気がない・葉が黄色い 対策

施肥よりも難しいなと思う点は、椿の葉が黄色くなってしまうという問題が起こることです。
クロロシスというやつですね。光合成に問題が出ます。

椿は葉がきれいな深い緑であることも非常に重要です。
葉が黄色くなってしまっては茶花としての価値はほぼゼロになりますので、黄色くなって元気が無さそうな時には対策を考えましょう。

黄色くなる原因は色々あるようですが、肥料不足と鉄分の欠乏のことが多いと個人的には思います。
特に椿が鉄分欠乏になると原因がよくわからないうちに葉の色がかなり黄色くなって目立つようになりますのでやっかいです。

酸性土壌でないと鉄分を根から吸収することができないようですので、やや酸性土壌になるようにピートモスなんかをすき込むのが良いと思います。
コンクリートの近くに植えてある椿には対策が必要になってきます。

しかし、ピートモスを使って酸性土壌にしたのにまだ葉が黄色いという事がありました。
酸度計も使って計測したにも関わらずです。

もしかしたら、鉄分自体が土壌に不足しているのかもしれません。

鉄分を与えるにはメネデールが良いと思います。
潅水とスプレーで直接葉面散布を併せてするのがおススメです。
鉄分は肥料とは違い肥料やけはしないようですので、メネデールを散布してしばらく様子を見るのも良いと思います。

さらに根づまりでも葉が黄色くなったりします。

根づまりが起こるとさすがに椿とはいえ、元気がなくなり葉が落ちたりして枯れます。
鉢植えの場合には、意外と根づまりで枯らすということもありますので、大きい鉢への植え替えを検討しましょう。

地植えをしておけば害虫以外の問題は起こりづらいと思います。

まとめ お茶に「椿」は必須です

武家では椿が嫌われたとか言われますが、実際はそんなこと無かったようですので武家流の方も安心して椿を生けてお茶をやってほしいと思います。

徳川秀忠の椿好きや百椿図なんかを見てもわかるように、椿は昔から多くの人に愛され、品種も数多く作られています。

椿の花が咲く時期は長めではありますが、1種類の椿だけで炉の6ヵ月間を乗り切ることはできません。

上で紹介したような、咲き始める時期をずらした3種類くらいの椿は最低でも持っていないと、花を入れようとする時に良い蕾の状態の椿を使うのは難しいです。

椿の成長はあまり早くありませんので、思いついたときに手に入れておくのが吉だと思います。

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